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天然水とRO水の違い

公開年月日 : 2016/09/15 更新年月日 : 2016/09/15

天然水とは

ウォーターサーバーの天然水は、水質のよい土地の地下水を採水して、ろ過、沈殿、加熱殺菌(一部に非加熱の殺菌方法を施したものもある)以外の人工的な処理を加えていない水です。汲み上げる前に水質を検査して、放射性物質はもちろん、有害な化学物質などの不純物を含んでいない質のよい水であることを確認して使っています。そのため、必要以上の処理を加えなくても飲料水として利用することができます。

天然水の特徴として、天然のミネラル成分を含んでいることがあります。また、美容や健康への効果が注目されているバナジウムやシリカなどの希少なミネラルを含んでいる天然水もあります。天然水は名水地と呼ばれる場所の、質のよい水を使っていることもあり、RO水と比較すると価格は高いものがほとんどです。

天然水で重要視されるのが、その採水場所です。主な場所としては、富士山の周辺地域が有名です。富士山麓で湧き出る水はミネラル成分が比較的多く含まれていて、バナジウムを含んでいることでも知られています。他にも、九州の日田や阿蘇、奥京都なども質のよい採水地として知られています。

RO水とは

RO水とは、RO膜でろ過された水のことです。RO膜とは水以外の不純物を99.9%通さない強力なろ過膜で、水分中に含まれる不純物を徹底的に除去することができます。どんな水でも純粋な水だけの状態に限りなく近づけることができるため、使う水の種類は基本的に関係ないことになります。水道水を使っているメーカーが多いようですが、中には河川の水や、天然の地下水を使っているところもあります。

RO水は、不純物と一緒にミネラル成分も除去されるので、大抵はろ過した後に改めてミネラルを添加して出荷されます。このため、ほとんどのRO水には、カルシウムやマグネシウムなどの主要ミネラルは含まれています。しかし、バナジウムやシリカなどの希少ミネラルが含まれているRO水は、現在のところありません。また、RO水は価格面でメリットがあり、大抵は天然水よりも低価格で利用できます。

RO水の中にはアルピナハワイウォーターのように、あえてミネラルを添加せず、ほぼ水だけの状態で出荷されているものもあります。この状態の水をピュアウォーターと言います。成分が含まれていない水は、消化器官に負担をかけずに済むメリットがあります。このため、ピュアウォーターは消化器官が未発達な赤ちゃんに適している水とも言われています。

天然水とRO水はどちらがいいのか

どちらの水も、飲料水として安全基準を満たしています。ウォーターサーバーを利用する目的が、水道水を飲むのは抵抗があるからというだけでしたら、どちらを選んでも問題はないと思います。あとはなるべく安い方がよければRO水を、天然のミネラル成分や風味、希少ミネラルなどに興味がある場合は天然水を選ぶとよいでしょう。

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