ウォーターサーバーの解約金と追加料金について詳しく解説
解約金という言葉は、携帯電話やインターネット回線などの契約で耳にする機会が多いと思います。簡単に言うと、契約を解除するにはお金がかかりますよっていうアレです。タダで解約することはできませんよっていう厄介な決まりです。たいていの場合は契約期間が決められていて、その期間内に解約すると違約金が発生するようになっています。
この解約金という厄介なアレ、大抵のウォーターサーバーにもありますので、のちのち無用なトラブルを招かないようにするためにも、きちんと知っておかなければなりません。また、ウォーターサーバーは解約金以外にも、サーバーを交換する場合や水の定期配送を休止したい場合など様々な名目で手数料が発生するケースがあります。契約時に条件を確認するのは当然ですが、まずはウォーターサーバー業界全体としての解約金、手数料の内容や傾向を把握した方が、より良いウォーターサーバー選びに役立つはずです。
この記事ではこれからウォーターサーバーを契約しようかなと考えている方に向けて、解約時にかかる費用の内容とウォーターサーバー業界の傾向を解説します。さらに解約金のかからないウォーターサーバーを紹介し、解約金に関するよくある疑問とその回答をまとめました。この記事を読んで解約時の注意点を理解し、ご自身に適したウォーターサーバーを契約しましょう。
目次
解約金の基本
解約金の発生条件
ほとんどのウォーターサーバーでは、最低でもこれだけの期間は利用してくださいという、契約期間を定めています。この契約期間内にウォーターサーバーを解約すると「解約金」という名目で違約金が発生します。決められた契約期間を過ぎれば、それ以降はいつ解約しても解約金はかかりません。
期間は1年~2年の場合が多いですが、稀に6か月と短い場合もあれば、3年と長い場合もあります。具体的な期間は、業者や、利用するサーバー、契約プランなどによって異なります。契約期間は、契約したその日から数える場合と、サーバーの設置日から数える場合があります。どちらなのかは業者によって異なります。これは解約金の発生の有無に直接関わってくる問題なので、きちんと確認しておくことが大切です。
利用期間のカウントのしかたで1つ注意しておかなければならないのが、定期配送を休止する場合です。ウォーターサーバーは、1か月や2か月などの一定期間内に購入しなければならない水の最低購入本数が決まっている、いわゆる注文ノルマがある業者が多いです。注文ノルマがある場合、水は決められたサイクルで定期的に配送されてきますが、水が余っている場合や、しばらく留守にする場合などは、配送を休止することができます。
この配送を休止した期間は、ほとんどの場合利用期間にカウントされません。例えば、2ヶ月配送を休止した場合、契約日もしくは利用開始日から13か月経っていても、11か月しか利用していないことになります。契約期間が1年のウォーターサーバーをこの時に解約すると、解約金が発生してしまいます。定期配送を休止した期間は、利用期間に含まれないことを覚えておきましょう。
解約金は、契約期間以上に利用さえすれば、その後は気にする必要のないものです。そのため、契約前に自分の最低限の利用期間を見積もっておくことが大切です。最初から短期間の利用を考えているなら解約金のないところを第一に選ぶ方が良いというわけです。短期で解約すると決まっているわけではないが、状況次第では解約する可能性も考えられるなら、契約期間が2年や3年のサーバーはとりあえず避けた方が無難です。逆に、何か特別な事情でもない限り長期間利用する予定の方なら、解約金はそれほど気にする必要が無いものと言えます。
解約金の相場と解約時のその他の費用
解約金は、一切無いところから25,000円請求されるところまで、その金額は業者や利用条件などによって様々です。全体的に見ると、大体5,000~10,000円くらいに設定している業者が多いです。
業者によっては、3年プランといった長期間契約をする代わりに水の料金が割安になる料金プランなどもありますが、こういったプランは解約金が高く設定されていることが多いです。また、デザイン性が高いサーバーや高機能なサーバーも、解約金は高めになっている傾向があります。
解約金は、1年ごとに請求額が減っていくパターンもあります。例えば、1年未満で解約すると10,800円の違約金が発生し、1年以上2年未満の解約で5,400円、それ以降の解約なら違約金無し、といった具合です。
また、解約金以外に、解約時に必要な費用として、サーバーの返送料もあります。サーバーをレンタルしている場合、解約したら返却しなければなりません。その場合の送料は自己負担になることが多いです。中には、無償で引き取ってくれる良心的な業者もあるので、解約を申し出た時についでに確認しておきましょう。
サーバーを購入している場合は、返却の必要はありません。しかし、サーバーの代金を分割払いにしていて、まだ支払額が残っている場合は、大抵は解約時に残額を一括で支払うことになります。解約するタイミングが契約期間内だと、解約金とサーバー代金の残額のダブルパンチになるので、特に注意が必要です。契約期間を過ぎていれば、残りのサーバー代金を一括払いするだけで済みます。サーバーを購入して利用することも考えている方は覚えておくと良いでしょう。
解約金を肩代わりしてくれるキャッシュバックキャンペーンを利用する
解約する理由が、他社のサーバーに変えたいという理由であれば、乗り換えキャンペーンを行っているウォーターサーバーを選ぶとよいいでしょう。乗り換えキャンペーンとは、他社から自社へのウォーターサーバーへ乗り換える場合に、キャッシュバックや商品券の贈呈などの特典をつけるキャンペーンです。
例えば、フレシャスというブランドは、他社から自社のサーバーに乗り換えてくれる場合、その際に発生する解約金を全額キャッシュバックしてくれるキャンペーンをやっています(2016年10月15日現在)。他にも解約金全額とはいかないまでも、キャッシュバックがあったり、ギフト券やQUOカードがもらえたりするところもあります。
乗り換えキャンペーンは、ほとんどが期間限定です。また、一部のサーバーからの乗り換えには対応していないこともありますので、キャンペーンの利用を検討する際には、条件をきちんと確認するようにしましょう。
その他のおもな追加料金
サーバー交換手数料
利用者の使い方に問題があったわけではないのに、サーバーが故障したり何かしらの不備が見つかったりした場合は、どこの業者も無料でサーバーを交換してくれることが多いです。しかし、違うデザインのサーバーにしたい、床置きタイプから卓上タイプに変えたいなど、利用者の都合で別のサーバーに交換する場合には交換手数料がかかることがあります。
交換手数料の発生条件は、業者によって異なります。利用期間に関わらずいつ交換しても一律でいくらと決まっている場合もあれば、利用開始から何年以内の交換は有料になり、それ以降なら無料と、期間によって変わる場合もあります。利用期間によって有料か無料か変わる場合、交換すると利用期間はリセットされます。例えば、2年以内の交換は有料になる規定なら、交換して新しいサーバーが来た場合には、新しいサーバーの利用開始から2年以内にまたさらに別のサーバーに交換したい場合には交換手数料がかかることになります。
手数料の相場は、大体5,000~10,000円くらいとなっています。また、解約金でもあるパターンですが、1年ごとに手数料が安くなっていく場合もあります。例えば、1年未満の交換は10,000円かかりますが、1年以上2年未満なら5,000円、2年以上なら無料になるといった具合です。
サーバー破損時の補償代金
サーバーをレンタルで利用している場合、利用者の過失によってサーバーを破損した場合と、解約後にサーバーが返却されない場合には、賠償金を請求されることがあります。サーバーを弁償してくれということです。賠償額は業者やサーバーによって異なりますが、大体20,000~40,000円ほど請求されます。業者によっては時価相当分としか書いてないところもあり、いくら請求されるのかわからないのは少し怖いですね。
もちろん、利用者に特に落ち度はなく、通常通り使用していただけなのに故障した時は、賠償金を請求されることはありません。連絡すれば無料でサーバーを交換してもらえます。
また、サーバーの返却に応じない場合は、返却されるか賠償金が支払われるまで、レンタル料や、水の配送休止手数料などの、毎月の料金が発生し続ける場合もあります。無駄な費用でしかありませんので、解約後は速やかにサーバーを返却するようにしましょう。
ボトルやボトルカバーを破損した場合も賠償金を請求される場合があります。
ウォーターサーバーのボトルには、ワンウェイとリターナブルという2種類があります。ワンウェイとは使い捨てのボトルで、使い終わったらペシャンコに潰せます。そんな柔らかさなので、装着時にはカバーを被せて固定させます。このカバーをボトルカバーと言い、これを利用者の過失により破損させた場合に請求されるというわけです。ボトルカバーの賠償金の相場は大体3,000円前後くらいです。ちなみに最近のワンウェイタイプのサーバーには、本体の中にボトルを設置できるタイプもあります。このタイプだとボトルカバー自体がないので、そもそも破損の心配がありません。
リターナブルボトルはプラスチック製のボトルで、配送の度に回収され、洗浄されてまた使われるタイプです。このボトルを破損してしまった場合も、同様に賠償金が請求されるということです。特にリターナブルボトルは重たいので、落として傷つけてしまうことも十分に考えられますので扱いには注意が必要です。リターナブルボトルの賠償金の相場は大体1,000円前後となっています。
水の定期配送の休止手数料
多くのウォーターサーバーは、月に最低何本以上といった、水の注文ノルマがあります。そのため、月に1度や2ヶ月に1度など、定期的に配送されるシステムになっています。しかし、留守がちだった月や冬場などは、水をあまり使用せずに余っていることもあります。そういう時、大抵の業者は次の配送を休止することができます。
しかし、配送休止が連続して続くと、休止手数料として毎月の費用が発生します。手数料が発生する期間は業者によって異なります。2ヶ月目から発生するところもあれば、3か月目や4か月目からのところもあります。手数料の目安は月々800~1,000円くらいとなっています。
配送休止が何か月も続くと、自動的に配送が再開されたり、強制解約になったりする場合もあります。強制解約になった時点の利用期間が、まだ解約金が発生する期間内だと当然解約金も請求されるので、この点は特に注意が必要です。
注文ノルマがあるところは、ほとんどがサーバーレンタル料を無料にしています。水の配送を休止されると、商売あがったりという状態になるので、配送休止手数料はあっても仕方のないものだとも思います。料金の相場もサーバーレンタル料の相場と同じくらいなので、要するに水を注文してくれないなら、サーバーレンタル料払ってよ、ということです。
ちなみに暮らしの達人内では、アルピナ、アクアクララ、ハワイウォーターの3社は注文ノルマが無いので、休止手数料の話は気にする必要がありません。
解約金のかからないor解約金の安いウォーターサーバー
クリクラ
クリクラは解約金の類が一切無い、ウォーターサーバー業界では珍しい会社です。暮らしの達人内でも解約金が無いのはクリクラだけです。解約金を気にする方には、どこよりもおすすめできるブランドです。
また、1週間の無料お試し期間もあるので、初めてサーバーを利用する方にもおすすめです。お試し期間が終わって気にいらなければ、そのままやめても料金は一切かかりません。解約金が無いので、たとえ契約してもいつでも解約できる気楽さがあります。ウォーターサーバー初心者の方や、短期で解約することもあり得る方は、一度クリクラを検討してみることをおすすめします。
アクアクララ
アクアクララの解約金は3,000円(税別)と、解約金があるウォーターサーバーの中では最安値です。また、解約金が発生する期間も6か月で、解約金があるウォーターサーバーの中では最短です。
1週間の無料お試し期間や、電気代を抑えられる省エネサーバー、沖縄への無料配送など、解約金のこと以外にも魅力あるサービスが豊富な業界トップのブランドです。
ただし、省エネサーバーのアクアアドバンスを利用した場合の解約金は、6,000円(税別)になるので注意しましょう。
アルピナ
アルピナの解約金は4,762円(税別)と、アクアクララに次ぐ安さです。そのうえ、水の代金も安いので家計への負担が軽いです。注文ノルマも無いので自分のペースで注文できることも魅力です。
また、アルピナの水は、赤ちゃんのお腹にも優しいピュアウォーターで、ミルク作りに適した水と言われています。ピュアウォーターに興味があって、あまり高額な解約金のウォーターサーバーには抵抗がある方には、アルピナがおすすめです。
ウォーターサーバーの解約金・追加料金に関するQ&A
解約金の他の呼び方は?
業者によって違約金や解除料など色々な呼び方があります。
解約金という名称は業者によって、違約金や解除料など様々な呼び方があります。例えば、フレシャスはサーバー引取手数料、サントリー天然水サーバーは中途解約手数料、アクアクララは退会手数料となっています。
また、プレミアムウォーターは、基本プランだと引取事務手数料という呼び方になっていますが、PREMIUM3年パックは早期解約違約金という呼び方になっており、契約する料金プランによって異なります。呼び方は違っても、要するにこれらすべて、契約期間内に解約したら発生する解約金です。
乗り換えキャンペーンは同じ会社内で別のサーバーに変えたい時も適用される?
他社からの乗り換えの場合のみ適用されるサービスで、自社内でのサーバーの交換には適用されません。
他社からの乗り換えと書いてあったり、キャンペーンの対象外となるウォーターサーバーの項目に自社名が書いてあったりします。自社内でのサーバーの変更はキャンペーン対象外ということです。また、乗り換え先のサーバーを、過去に一度でも契約したことがある場合も、キャンペーンは適用されないので注意しましょう。
引っ越しする場合、移送料や設置料などの追加料金はある?
業者としては利用を継続してもらいたい事情があるので、無料で対応してくれる場合が多いと思います。しかし、場合によっては費用が発生する場合もあります。
まず引っ越しする場合は、引っ越し業者に頼んでサーバーを移動させてもらう場合と、サーバー業者がサーバーを一旦回収して転居先に新たに設置してくれる場合があります。引っ越し業者に頼む場合は、家電製品と同じ扱いになるので、その分の料金がかかります。
サーバー業者が回収して新たに設置しくれる場合は大抵無料で設置してくれます。引っ越しするタイミングで解約されるよりも、利用を継続してもらえた方がいいからでしょう。そのためか、引っ越し祝いでボトル1本くれたりする場合もあります。
引っ越しする上で注意しておきたいのは、利用しているサーバーの配送エリア外へ引っ越しする場合です。この場合は当然ながら解約となってしまいますので、利用期間次第では解約金が発生します。この点は注意しておきましょう。
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